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戦地からの手紙〜十七戦地インタビュー〜 1/3

十七戦地制作部です。
これから3回に渡って、
ライターの西東みどりさんによる
脚本・演出の柳井と座長・北川のインタビューを掲載します。
昨年12月、都内某所で行われたインタビュー。
十七戦地結成のいきさつや、過去のあの作品の裏話、
十七戦地内の人間関係、そしてこれからのことなど、
話題はさまざまな方向に…。
***
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#6『眠る羊』稽古場の北川
【演劇との出会い】
─まずはお二人の演劇との出会いについてお聞かせくださいますか
北川  僕は実家が福岡で、東京みたいに
演劇を普通にやってる状況じゃなかったんですが、
親が“子どもと一緒に演劇を観る団体”に入っていて
小学生くらいの時から3ヵ月に1度くらい地方公演をする劇団を観ていました。
その頃何となく楽しそうだなとは思ってて、でも全然やったりはしなくて観るだけ。
大学に入って、小学校の時の記憶からやってみようかな、と思ったんですね。
─どこかに所属したんですか?
北川  大学1年の時はサークルに入ってたんですが、
2年生くらいから柳井がやっていたミルク寺という劇団に客演して
そこから大学以外の団体に出るようになりました。
─じゃあ、お二人は大学時代に出会ったんですか
北川  えーと、ちょっと違ってて…。


僕はサークル内で照明を担当していたんですが、
ミルク寺の照明をやっている先輩がいて、そのお手伝いに行って
初めてミルク寺という劇団を知ったんです。
で、ワークショップがあると言うので友達と3人で行って、それが出会いですね。
─柳井さんはその時もう劇団を主宰していらした…
柳井  そうです。
─お二人は、年はいくつ違うんですか?
柳井  4つですかね。
─そうですか、ミルク寺というのはどんな劇団だったんですか?
柳井  基本的にファンタジーをやる劇団でしたね。
「花と魚」(2011年7月初演・2013年9月再演)も
ちょっとファンタジーの要素はありましたけど。
─柳井さんはどういう経緯で演劇を?
柳井  僕は小学生の時に学校で行った、劇団四季の
「エルリックコスモスの239時間」という舞台を観て面白いなと思ったんですね。
中学生の時は演劇部がなくて、演劇部のある高校に行ってそこで始めました。
【演劇企画ミルク寺】
─どういう経緯で最初の劇団を立ち上げたんですか?
柳井  えーと、高校を卒業してから1年間ニートだったんですけど
家にごろごろしているのを見かねた親がチラシを持って来て、
「劇団員募集」っていう…。
で、そこに入ったら周りの人は皆大学生や大学卒業した大人ばかりで
演劇やるなら大学行かなきゃダメなんだ、と思って
ちょっと劇団休んで受験勉強して大学入って、そしたらその劇団が解散してて…。
─あら…
柳井  で、僕と一緒にその劇団に入った子と若手公演をやろうということになった、
それが20歳くらいの時です。
で終わってみて、せっかくやったのにもったいないというので
その時のメンバーと「ミルク寺」という劇団を旗揚げしたんです。
─ミルク寺がファンタジーをやるというのは、どうしてそういう方向に?
柳井  もともと解散した劇団がファンタジーの劇団だったんです。
完全に野田秀樹さんの影響を受けてるんですよ。
あと如月小春さんの系列の流れがあって、その中で何となく
“不思議な世界観のなかでの話”っていう感じですかね。
─そのミルク寺は何年くらい続いたんですか?
柳井  2001年から2009年に解散したので8~9年くらいかな、
十七戦地を旗揚げする2年くらい前に解散してるんで。

─2009年に解散したのはどうしてか、伺ってもいいですか?

柳井  いいですよ、えーと、単純に行き詰っちゃって(笑)
僕の方の家庭の事情もあって続けられなくなって、しばらく演劇がやれない状態で
宙ぶらりんになっちゃうとみんなもやらなきゃいけないことあるのに、と思って。
またやれる時が来たらやろう、って感じで一端解散したんです。
【十七戦地旗揚げ】
─その後北川さんから「次に劇団作る時は俺を入れてくれ」って言ったんですよね?
北川  そうですね。
─で、言われた柳井さんはすぐに動き始めたんですよね?
柳井  えーと、言われてみればそうですね(笑)
─その頃北川さんはどんな活動を?
北川  僕は他の劇団に客演したり、別の劇団に1年くらい入ったりしていました。     
そこを辞めてフリーでやっていて、
ミルク寺解散して1年以上経った頃、飲んでる席で言ったんですけどね(笑)
─飲んでる席で(笑)
北川  フリーでやっていても、他の劇団に客演しても
メインどころの役は来ないじゃないですか、そういう役ばかりやっていても
ちょっとつまらないというか、幅が広がらないなというのがあって。
メインの役をやれるような役者になるには劇団に入らなきゃいけないなと。
でもどこかに入るというよりは、新しく始める方が僕は性に合ってると思ったんです。
─始めるに当たってはやはり柳井さんと…
北川  そうですね。
柳井  ずっとミルク寺に入ってくれって言ってたんですよ。
北川  でも入らなかった…(笑)
─え、そうだったんですか、柳井さんはどうして北川さんに?
柳井  あー、…何か僕が書いてる物に一番しっくりくるというか。
─北川さん的にはどうでしたか、入ってくれと言われて…でも最初入らなかったんですよね? 
北川  入らなかったんです(笑)
言われた時は、まだミルク寺しか知らなかったんです。
他の劇団も見てみたい、経験したいと思ってその時は断りました。
─では他でもまれた結果、やるなら柳井さんと…
北川  そうですね、ミルク寺にはそんなに出てなかったんですけど
つながりは切れなかったんですよ。
─新しく立ち上げる劇団でもファンタジー路線でという方向でしたか?
北川  そんなにファンタジーとは言ってなかったですね。
柳井  ミルク寺を復活させるのか、別の劇団やるのかっていう話はしたよね。
ミルク寺を解散して十七戦地を立ち上げるまでの間
1年間映像のシナリオ学校に行ったりしているうちに
ファンタジーに興味が無くなったんだと思う。
行き詰っちゃう、と思ったのかな。
─十七戦地という名前の「戦地」とは、“現実と想像力が火花を散らす戦い”と
仰っていて素晴らしいと思いますが、「十七」というのはどこからとったのですか?

柳井  もともとは十八だったんですが、野末チンペイの姓名判断で調べたら
十八は「三日天下運」だと。十七は忘れたけどすごく良かった。
北川は「三日でも天下取れればいいじゃないか」って言ったけど(笑)
僕はいやいやいや、って十七を押して十七戦地に。
(名刺のロゴを指して)
この「十」と「七」の交わるところはちょっと大きくしてもらってるんですよ、わざと。
これはデザイナーさんに頼んで漢字にこだわりました。
(全員名刺に注目)
─ほんとだ、「八」には出来ないことですね!
柳井  ちょっといい話ですかね?(笑)
<続く>

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